iconiconもう牛を食べても安心か
福岡伸一
1959年東京生まれ、青山学院大学理工学部化学生命科学科教授。分子生物学専攻。

ヨーロッパの風土病スクレイピーに感染している羊を牛に与えてしまった食物連鎖の崩れからはじまった狂牛病。消化の仕組みについて。(詳しく書いてあったが、あまり理解できなかった。)体内のたんぱく質の入れ替わりをを発見したシェーンハイマー博士のこともとても興味深い。かつて食人種文化で人を食べたが故に病気になった。現在でも、臓器移植はドナーがもっているものを全てレシピエントに移植してしまうことによる拒否反応などがある。してはいけないリサイクルがあると著者は主張している。88年にイギリスで反芻動物を牛に与えることを禁止すると、ヨーロッパ国内で肉骨粉を販売できなくなり、その肉骨粉がアジアに出回った。96年に狂牛病が人へ感染することが分かると日本も肉骨粉の輸入を禁止した。88年から96年まで肉骨粉が出回ったと、するともう相当な数の人に狂牛病が潜伏しているのではないと思う。常に病原体は変異して定まったところに留まっていないので、脳、脊髄、目などの特定危険部位以外も決して安全とは言えない。(そういうことであれば、検査もしていないアメリカ牛の牛丼は安全とは言えない。そのことも指摘せずに、牛丼に並び、喜んで牛丼を食らう愚民を映すテレビはどうなのか。ジャーナリズムなどかけらもないことが分かった。)コラムでの化学調味料(グルタミン酸ソーダ)、商品名で言うと味の素などの中毒性についても目に止まった。病原体のプリオンたんぱく質についてもまだ分かっていないことが多い。分からないことが多いので、狂牛病を予防する最善策はやはり一番科学的な全頭検査しかない。

全頭検査は牛肉100グラム当たり1円以下のコストで出来るそうなので、アメリカ牛も検査すれば輸入するしないともめることもないと思う。アメリカの畜産農家も全頭検査をしても良いと言っている。何故しないかというと、全頭検査をしてしまうと大量の狂牛病の牛が出てきてしまうからではないかと推測する。そうなるとアメリカ国内は大混乱となり、ブッシュ政権も危うくなる。ブッシュが大統領を辞める頃に問題になるか、又はふたをして見なかったことにするか見ものである。
実際にニュージャージーで、競馬場周辺で10人弱の人が変形クロイツフェルトヤコブ病で死亡した。その後、アルツハイマーで亡くなったとされる人にもそれが含まれている。その人たち全員が同じ競馬場の食堂で食べていた。しかし、狂牛病で死んだとは断固として公式な場では認められていない。

ただ単にブッシュの支持母体が畜産農家が入っていて、その人たちの利益を守ろうと一生懸命なのは分かるが、安全性も確認せずに輸入しろとは。全頭検査している日本の牛は輸入できないのも、米国内の農家を守るため、利権に必死ですな。日本もかつてO571の騒動の時、原因の菌が肉にしかないのに、タブーとされる被差別部部落利権の潜む食肉業者の抗議を恐れ、カイワレダイコンのせいにしたこともありましたが。

安全性はどうでも良いからとにかくアメリカ牛ををと言っている吉野家安部社長は外食産業をやる資格なし。即、経営者から退くべき。また倒産させないためにも。
「はい、狂牛丼どうぞ。」とならないために。