司会:アラン・コクソン
   キャシー・サイクス

ソーセージを使ってイギリスを代表する料理ソーセージ&マッシュを作ります。
オリーブオイルでソーセージを炒めて、軽く焦げ目をつける。次にソースを作る。甘みを出すプチオニオンを炒めて、バルサミコ酢を振り掛ける。ここにワインとレーズンを加えて、炒めたソーセージ、ベーコン、ケチャップをたっぷり入れた後ゆっくり煮込んでいます。たっぷり煮込んだソーセージをマッシュポテトにのせて、ソーセージにたっぷりソースをかける。


煮ても焼いてもおいしいソーセージ

ソーセージはミンチした肉を子牛や豚などの腸につめ加熱処理をしたもの。その原型が生まれたのは約3000年前。

食品歴史家イバン・デー「ソーセージの発祥の場所は様々な説がありますが、どこも共通しているのは貴重だった肉を無駄にしないで食べる手段として作られたんです。」

現在でもお馴染みのハーブの香りやコショウなどで味付けしたソーセージは17世紀のこと。当時のソーセージは一部の王族が食べるもの。
やがて20世紀に入り大量生産ができるようになると、手に入りやすくなり世界中で食べられるようになった。
1980年代に、ユニークな人、ファッションカメラマン、ノーマン・パーキンソンが現れた。無類のソーセージ好きであらゆるものを食べ尽くした。納得いくものがなく自分で完璧なものを作り始めた。肉の質と量にとことんこだわり、水の量を極力減らし、肉を増やした。そこでできあがったのがパーキンソン・バンガーというソーセージ。肉の旨みをより楽しめるソーセージは有名レストランや機内食で採用された。爆発的にヒットした。



司会:ポール・メレット

ベリーにはイチゴやブルーベリーなどがありますが、国ごとに人気の種類が違います。

フランスの場合
300年以上前からイチゴが大人気。ルイ14世も大のイチゴ好きで、イチゴの詩のコンテストを開くぐらいだった。ある時、彼の家来が南アメリカの苗を持ち帰って栽培を始めた。待てど暮らせど一つも実がならない。

ベリー研究家デヴィッド・シンプソン
「その苗を持ち帰ったのはメスの苗だけだったのです。オスとメスの両方の苗がないと交配できないのです。その苗を仕方なくほかのイチゴの苗と掛け合わせると、それまで食べていたイチゴよりもずっと大きなイチゴができたんです。我々が食べているイチゴはこの時に生まれたとも言われています。


アメリカの場合
アメリカ人と切っても切れない関係のクランベリー。
1620年冬のこと、アメリカ大陸に移住してきた人々が栄養価の高いクランベリーの料理で厳しい冬を乗り切った。これがきっかけとなり翌年から始まった健康と収穫を祝う感謝祭のディナーには七面鳥にクランベリーソースが添えられるようになった。現在でも一年間の消費されるクランベリーのうち20パーセントがわずか4日間の感謝祭で食べられている。

今最も注目を集めているベリーはブラジル原産のアサイベリー




アサイベリーの商品)
人気のきっかけは世界のセレブ。スーパーモデルのジゼル。テニスプレーヤーのアガシ。歌手のスティングが毎日のように食べていると広まると瞬く間に市民権を得た。
人気の秘密は豊富な栄養素。
牛乳と同量のカルシウム。
レバーの3倍の鉄分。
目の疲れに効くアントシアニンもたっぷり。天然のサプリメント。ベリー特有の酸味でとても飲みやすい。

イギリスの代表的お菓子。
サマープティング
水に砂糖を溶かし暖めてから、ベリーを好きなだけ入れて暖めます。やわらかくなりとろみが出てきたら、ベリーと甘いシロップにわけます。シロップにパンを浸して、プティングの型にパンを隙間なく敷き詰めたら、ベリーを型の中に注いでパンでふたをして型をはずして、ケーキのように切り分ける。生クリーム、アイスクリームを添えて完成です。
(2007年2月12日日本テレビ「世界まる見え!テレビ特捜部」BBC2 EVER WONDERED ABOUT FOOD 食べ物に疑問を持ったことはない?意外とタメになるソーセージとベリーのおいしい話より)