東日本大震災:セシウム汚染疑い肉、4市で108キロ販売 /埼玉

 ◇他に戸田に50キロ出荷か
 福島県浅川町で高濃度の放射性セシウムを含む稲わらを与えられた牛42頭の肉が出荷された問題で、埼玉県は16日、1頭(個体識別番号02703−10069)の約108キログラムが、県内4市の精肉店8店とスーパー1店に流通していたと発表した。4月15日から5月3日までに群馬県内の食肉卸売業者から納品され、すでに消費されたとみられる。

 県によると、流通した食肉店は、熊谷が3店、久喜と行田が各2店、蓮田が1店。スーパーは熊谷の1店。保健所職員が各店を調査したところ在庫はなく、汚染の検査はできなかった。

 また、越谷市内の食肉卸売業者が仕入れた牛(08364−06595)の牛肉から1キロ当たりの暫定規制値(500ベクレル)を超える2100ベクレルの放射性セシウムが確認された。この個体の肉は東京や大阪などに出荷された。県によると、県内では川口市内の業者などで保管しており流通していないという。

 県は、戸田市内の精肉店に2頭の牛(03952−06780、12133−49740)の牛肉計約50キロがが出荷された、との情報を横浜市から受けて調査を進めていることも明らかにした。

毎日新聞 2011年7月17日 地方版
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20110717ddlk11040139000c.html