2013年5月10日 11:00 

■4月分の焼却灰28トン以上!約5万ベクレル!

2013年5月7日、千葉県柏市は南部クリーンセンターで発生した放射性物質を含む焼却灰の一時保管施設への輸送量を発表した。

4月8日〜15日にかけての搬送量は28.80トン。焼却灰の最大ベクレル値は、1キログラム当たり4万9900ベクレルとなった。

搬入先は手賀沼流域下水道手賀沼終末処理場である。


河に囲まれた立地に高濃度放射性廃棄物が貯め込まれることになる。

昨年6月に千葉県が発表した資料では、保管可能容量は約2,500トンとなっている。

8000ベクレルを超える高濃度放射性廃棄物の一時保管場として設定されたものだ。




千葉県松戸市、柏市、流山市、我孫子市などの北西部で保管されている焼却灰が5122トン。その内8000ベクレル以下の約1,541トン。

昨年6月時点で差し引き約3600トンが8000ベクレルを超えている計算となる。

2500トンの容量では間に合わないのである。


しかも、実際に搬入されている焼却灰は8000ベクレルどころではない。5万ベクレルに迫る高濃度放射性廃棄物である。しかも柏市だけで30トン近い。

■12月からの千葉県柏市の焼却灰ベクレル値

千葉県柏市では昨年12月から焼却灰を一時保管所に移送。

4月分の28.8トンは過去最高のベクレル値を記録している。

1位:2013年4月分28.8トン(49,900ベクレル)
2位:2013年3月分52.80トン(43,300ベクレル)
3位:2012年12月分7.94トン(39,300ベクレル)


柏市は合計で196.70トンの2万4700ベクレル〜4万9900ベクレルの焼却灰を一時保管施設に搬入している。

■その他の千葉県北西部の自治体は?

その他の千葉県北西部の自治体はどうであろうか?

松戸市では4月15日までに8000ベクレルを超える51.97トンの焼却灰を一時保管施設に搬入。

最大ベクレル値は12,500ベクレルとなっている。

流山市では2月までに8000ベクレルを超える177.85トンの焼却灰を一時保管施設に搬入。

最大ベクレル値は13,700ベクレルとなっている。

関連6市で8000ベクレルを超える高濃度放射性廃棄物となっている焼却灰の量は既に5000トンを超える状況となっている。

搬入されているのは一部にすぎない。

現在、千葉県では最終処分場決定に向け調整を行っているが、手賀沼の一時保管場から先の処分場は決定していない。

【naka773】



千葉県一時保管施設への搬送量および放射能濃度(平成25年4月分) - 柏市役所
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/080600/p015089.html

放射性物質を含むごみ焼却灰に係る一時保管場所について/千葉県
http://www.pref.chiba.lg.jp/shigen/press/

松戸市公式ホームページ/千葉県の一時保管施設への焼却灰の搬入について
http://www.city.matsudo.chiba.jp/index/kurashi

千葉県の一時保管施設への放射性物質を含む焼却灰の搬入について|流山市
http://www.city.nagareyama.chiba.jp/radiation/


ベスト&ワースト
http://www.best-worst.net/news_aEZu5r7Nl4.html