東京電力は3日、福島第1原発に今後襲来する恐れのある津波の高さを厳しく見積もった場合、最大26.3メートルになるとの想定をまとめた。この場合、海水が建屋地下の汚染水などと混ざり、放射性セシウム137で100兆ベクレル規模が流出するという。原子力規制委員会の検討会で報告した。
 東電によると、今回想定した津波の発生確率は1万〜10万年に1回程度。規制委が示した基準などを基に、最も厳しい条件で策定したという。東日本大震災の際、第1原発1〜4号機で記録された津波は高さ15.5メートルだった。
 東電は2、3号機のトレンチ(ケーブルなどの地下管路)にたまった汚染水を抜き取ってふさげば、放射性物質の流出量は7割減ると説明している。ただ、格納容器内で溶け落ちた核燃料に津波が与える影響は想定していない。(2014/10/03-20:43)

時事通信
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201410/2014100300882