東京電力福島第一原発事故で発生した放射性物質を含む指定廃棄物について、山形県寒河江市は28日、放射性セシウムの濃度が国の基準値を下回り、環境省が指定を解除したため、一般廃棄物として埋め立て処分したと明らかにした。


 同省によると、指定解除は千葉市に次いで2例目で、実際に処分したのは全国初。

 寒河江市によると、処分したのは、市内の公園2か所でドラム缶に保管していた側溝の汚泥2・5トン。26、27の両日に市内の処分地に埋めた。4月の測定で放射性セシウムの濃度が国の基準値(1キロ・グラム当たり8000ベクレル)を下回る5270ベクレルだったため、同省が今月23日に指定を解除した。

 千葉市は、指定廃棄物7・7トンを市内の清掃工場で保管していたが、今年6月の測定で基準値を下回り、同省が7月23日、全国で初めて指定を解除。だが、同市は風評被害の懸念があるとして、当面はそのまま保管することにしている。

2016年09月28日

読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/feature/TO000303/20160928-OYT1T50075.html