2017年01月27日 08時00分

 東京電力は26日、中断していた福島第1原発2号機の原子炉格納容器内の事前調査を再開し、先端にカメラを取り付けたパイプを内部に挿入する作業に成功した。ロボットの通り道となる約7メートルのレールの中央付近まで撮影でき、見えた範囲では障害物がないことを確認した。週明けにも、さらに奥にある原子炉圧力容器の真下付近までカメラを入れて調べる。

 撮影は2013(平成25)年以来、3度目。東電によると、同日午前5時45分ごろから作業を開始し、直径11センチ、長さ約8.5メートルのパイプを挿入。長さ7メートルのレールの半分付近まで撮影した。「ペデスタル」と呼ばれる圧力容器真下の台座部分までは残り2.3メートルある。

 撮影された映像では、水蒸気とみられる白いもやや、ロボットが走行するレールにさびや塗装の剥がれのような物質が付着しているのが確認された。しかし、溶け落ちた核燃料(デブリ)は確認できなかった。

 同日会見した福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏最高責任者は「2号機は圧力容器内に溶け落ちた核燃料が残っていると考えている。形や状態がどうなっているか、取り出しについて大事な情報が得られることを期待したい」と語った。

 作業は1班4人の4班体制で行われた。作業計画で定められた1日当たりの外部被ばく線量の上限は1人3ミリシーベルト。この日の最大被ばく線量は0.87ミリシーベルトで、平均は0.18ミリシーベルトだった。現場の空間線量は放射線の遮蔽(しゃへい)体を設置した状態で毎時約6ミリシーベルトある。

福島民友
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