新宿伊勢丹地下食品売り場担当者、石亀よしあきさん。
日本で女性が男性にチョコレートを贈る風習は伊勢丹で始めたと言われていますが?
石亀さん「50年前にメリーチョコレートさんからご提案があって板チョコを販売させた頂きました。2枚売れて、7円でした。今はかなりたくさん売れます。最初の一週間は自分のために買う人が多いです。
チョコレートのイベントをやって5年くらい経ちます。ジャン・ポール・エヴァンさんはじめ世界的な方が集結していただいて。」
義理チョコは減っているんですか?
ライターの石原壮一郎さん「義理は減っていない。数は増えて高級化している。あまり安いのはあげられない。もらうほうももらい慣れていて、安いと喜ばない。会社という組織で親近感を伝える機会で、お中元、お歳暮より安くて義理チョコを使わない手はない。無難に会社のなかを保つ。」
外国ではどうなっているのか。
フランスでは
パリ在住3年旅行会社にお勤めのオストロヴォスキー恭子さん
フランスではどうですか?
オストロボースキーさん「チョコレートを贈る日ではないんです。フランスでは恋人、家族、友人、知人にチョコレートを贈るのは日常茶飯事のことで、チョコレートを贈る発想はないんですよ。プレゼントで多いのは花束なんですよ。それにメッセージカードにje t'aime.とかつけて愛のポエムのような言葉をつけて。チョコレートもありますし、アクセサリーなども。基本的に愛し合っているカップルがお互いに愛を確かめ合うために過ごす日なんです。高級なレストランでディナーしたり、ロマンチックな気分で普段から思っている気持ちを改めて伝える。日本ほどではないけれど、チョコレートのバレンタイン商戦を張っています。でも、男性が女性に贈る日になっています。」
(2007年2月10日TBSラジオ「久米宏のラジオなんですけど」より)
何でチョコレートを贈る習慣が根付いてしまったのかわからない。お菓子業界に踊らされすぎなのではないか。